新聞で、沼隈町常石の福山市ぬまくま文化館(枝広邸)で14日~23日まで企画展「平家と沼隈」が始まったと出ていた。平家ゆかりの地や伝承を、写真、パネルで紹介しているとのこと。屋島の合戦に敗れた平家の落人が、隠れ住んだとされる沼隈町中山南(なかさんな)の横谷地区。平清盛の甥、平通盛の一族が落ち延びたとされ、「通盛神社」や「赤幡神社」(赤色ののぼりがご神体)がある。私も以前、訪問したことがあるが、それこそ車で行っても、どこまでも山の中の奥深く道を行く感じだった。

源氏の白旗を忌み嫌い、赤い紙垂を付けたしめ縄が神社には飾られている。又、花菖蒲の名所として毎年6月に営業してきた平家谷しょうぶ園(平通盛がしょうぶ湯に漬かったという言い伝え)が今年で閉園した。地元の住民が中心になって管理、運営してきたが高齢化や採算の悪化で維持できなくなった。もう見れないと思うと時代の流れとはいえ、残さなければならないものが消えてゆくことは寂しい。