去る9月28日に文化財センター「古代まほろば館」主催の文化財巡り『近世山陽道を歩こう』会に参加した。井原市の子守唄の里高屋駅から福山市神辺町の御領駅まで解説を聞きながら、近世山陽道沿いの史跡を訪ねるという講座である。

9時30分に高屋駅に集合し、そこから近世山陽道沿いに歩いた。参加人数は27名だった。天気予報は雨模様になっていたが、曇りで雨は降らず、時折薄日も射した。高屋宿本陣跡を皮切りに、大塚邸、武田邸、国境の境界標と行き、広島県に入った。金光教芸備教会、福山藩の番所跡、上御領八幡神社、下御領八幡神社、国分寺と行った。御領地区は近年、新たな発見が相次いでいる古墳群があり、全体では300近くの古墳があるという。びっくりするような数である。

国分寺は天平年間(729~749)に聖武天皇の詔により全国に建立され、下御領には備後国の国分寺が建立された。国分寺の近くにある下御領八幡神社は国分寺の鎮守とされ、天平年間に勧請されている。今から1300年近く前のことである。これにもびっくりしてしまう。

上の写真は下御領八幡神社である。国分寺の守り神といわれると妙に納得してしまうほどの風格がある。