先日、岡山県立美術館に行って来た。ここでは今「国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンテック・ロシア」展が開催されている。ちょうど10年前には広島県立美術館で「忘れえぬロシア」展があった。どちらの展覧会でも目玉作品は「ロシアのモナ・リザ」とも称されるイワン・クラムスコイの〈忘れえぬ女(ひと)〉である。憂いを帯びた潤んだ瞳は外国人であるがどこか日本人的な顏でもあり不思議である。

その日は平日だったが鑑賞者は少なくなかった。絵を食い入るように見る人も多く、凄さに声も出ないという感じだった。展示されている絵画はカシの森、広大なロシアの大地、野花をつむ娘たち、それに雪に閉ざされる冬の景色が圧倒的な迫力を持って迫ってくる。この展覧会は6月16日まで開かれているが、又行ってみたくなるような価値があった。

それにしても最近の異常気象はどうだ。5月に気温が40℃近くなる地区が出てくるなんて今まで聞いたことがない。地球温暖化が加速しているのか?絶滅危惧種の動物も増えており地球が悲鳴をあげている。地球をそのように住みにくくしたのは一体誰なのか。