一昨日、福山天満屋の美術画廊に「青木敏郎展」を見に出かけた。見事な絵を描く画家なので眼の保養にと行って来た。この画家は、東京造形大学を卒業後、5年間欧州に滞在し、ロイヤルアカデミーや美術学校で油彩画の伝統技法、デッサンを研究し、いろいろな賞を受賞し現在に至っている。現代写実絵画の巨匠である。

画廊に入ると静かな部屋の中に静物や風景の絵が15点ぐらい並んでいた。どれも精巧に描かれた見事な絵ばかりであった。10号ぐらいの絵が700万円ぐらいで大きい絵が2点あった。60号の変形で横長の絵である。横の長さが1.5mぐらいだろうか。驚くのはその値段で1600万円である。こんな絵を買う人がいるのだろうかと思って見ていると、ソファーに座っている男性がどこかに携帯電話をかけている。絵を買う相談をしているらしい。声が大きいので聞こうとしなくても聞こえてくる。金を持ってる人は持っているのだと思った。